【コラム】「メーカーの新たな試み 脱ゲーム事業化の果てにあるもの」Part1
「新規事業」

ドリームキャストの生産終了を宣言し、経営再建に取り組んでいるセガは2001年6月19日、それまでセガの事業の中心であったゲーム事業以外の新規事業にも積極的に参入する発表を行った。具体的にはゲームソフト事業で培った技術(CG技術・バーチャルリアリティー技術・ネットワーク技術など)を多方面に生かせるような事業を行う、としている。

その主なもののひとつとして、CG技術・3Dサウンド技術等を活用したアニメーション制作用ソフト「Animanium」(アニマニウム)がある。セガは、この「アニマニウム」を使い、アニメ番組「まみむめ☆もがちょ」をアイデアファクトリーと共同で制作中であり、今年7月にテレビ東京系列で放映する予定だとも付け加えている。

このような新規事業は、他にも複数あり、3年後にはこれらの売り上げを100億円にする目標であるという。

新規事業を手がけているソフトメーカーはセガ以外にも数多くある。スクウェアは自社の看板ソフト「ファイナルファンタジー」を存分に活用する方針を打ち出し、オンライン事業や映画事業にも進出している。ナムコもスクウェアと同様に自社の人気ソフトを映画化する企画があるとすでに発表しているのだ(平成13年3月期ナムコ決算短信より)。

ナムコはこれ以外にもパチンコ事業にも注力している。現在、パチンコ・パチスロ業界では、人気キャラクターを使用した機種が増加傾向にあるため、それを多数抱えるソフトメーカーなどは自社の資産を有効活用できる位置にいるのだ。そのためか、ナムコのほかにはテクモもパチンコ・パチスロ事業に参入しているのである。

一風変わった新規事業を手がけているのはコナミであろう。昨年フィットネスクラブ運営企業であるピープル(現コナミスポーツ)を買収し、ヘルスケア事業に参入したコナミは新たにヘルスケアエンタテイメント事業本部を設置、コナミが得意とする体感型ゲーム機器を利用して、健康と遊びを結びつけたヘルスケアエンタテイメント機器を生み出していく方針でいる。

以上のように大まかにソフトメーカーによる新規事業を拾い上げても、これだけあるのだ。まさに脱ゲーム事業化の流れがこの状況から見てとれるのであるが、ではなぜこうした動きがソフトメーカーの間で広まっているのであろうか。元来、これらの企業はゲームソフトメーカーなのであるから、これまで通りにゲームソフトを作り続ければ良いはずである。それなのに現状は、ゲーム事業ではない他の事業に力を入れているソフトメーカーが数多くあるのだ。

一体、どうしてこのような事が起きるのであろうか。ソフトメーカーはどういう考えのもとで新規事業に参入しているのか。今回のコラムではゲーム事業以外に積極的に取り組んでいるソフトメーカーについて考察していきたい。

(つづく)

(ライター:菅井)

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