「ネット対応を目指せ」
発売当初からネットワーク接続の予定があるといわれつつも、具体的な動きが何もなかった「プレイステーション2」(PS2)。しかし、2001年2月21日に開催された「PlayStation Meeting2001」においてソニーコンピュータエンタテイメント(SCE)はPS2と携帯電話を接続させるケーブルを3月29日に発売すると発表した。その1週間前の3月22日にはアイ・オー・データ機器からPS2専用のモデムも発売される事になっている。 これらのツールによって、既存の通信網を利用する方法でも、モバイル端末を利用する方法でも、どちらでもネットワークに対応できるようになるPS2だが、ゲーム機でネット対応を目指しているのは何もPS2だけではない。セガのドリームキャスト(DC)や今年の2001年中に発売が予定されているマイクロソフトの「XBOX」はネットワーク接続のために必要なモデム等は標準装備されている。同じく今年中に発売される任天堂の「ゲームキューブ」(GC)はオプションとしてだが、ネットワーク接続を可能にできるようにしている。(読売新聞 2001年2月5日より)
ゲーム業界におけるネットワーク接続の波は「家庭」においてだけではない。ゲームセンターにおいてもネット化の動きが出始めている。セガが始めた「Net@」という名のゲームセンターは、ゲームセンター同士を光ファイバーで繋げて、その上で新しい遊びを提供する方針で登場した(現在は全面改装中)。さらにはゲームセンター内にインターネットに接続できるパソコンなどを設置して、集客を図る所もある。
これら、家庭用ゲーム機やゲームセンターのネット対応が、一つの大きな流れになっている訳はゲーム業界全体の停滞感・不況感が影響している。
(つづく)
(ライター:菅井) |