【コラム】セガの考えをチェックする
セガがホームページに掲載した「SEGAを応援してくださるみなさんへ」には、約6ページに及ぶユーザーに向けた文章が掲載されている。

今回は、この文章から気になる部分をピックアップして見てみよう。

<SEGAを応援してくださるみなさんへ>
http://www.sega.co.jp/sega010131.html


『ドリームキャストを最後に新規ハードの研究開発をやめることを決断しました。』(セガHPより引用。以下同)

今後ハードが出ないというのは悲しいところ。会社が落ち着いたらいずれは改めてを希望している人も多いと思うが如何に。



『米国の急な景気後退の影響もあって、欧米における昨年末クリスマス商戦が低調に終わったことから、ドリームキャストのハード販売は、昨年春の計画に対して大幅な未達という結果となりました。その結果、現在SEGAには全世界で約200万台のドリームキャスト・ハードが在庫となっております。』

日本市場では駄目であったが、海外ではそれほど悪くないのではと思われていた。だが、年末商戦で奮わなかったので、在庫が余ったとしている。では、年末商戦で良い結果が出ていたらどうだったのだろうか。ちょっと興味深いところであった。既に9月の時点で他機種向けにソフトを発売することなどが明らかになっていたため、生産中止自体は変わらなかったかもしれないが、もしかしたら、と思うと残念でならない。



『SEGAではこの在庫を有効に使い、1台でも多くのドリームキャストをお客様のお手元に届けできるよう積極的な施策を展開していきます。』

3月からの\9900販売が上記のことを指しています。面白いゲームが多数出ているため、ゲームがある程度好きなら記念に購入してみるのも良いでしょう。



『SEGAは既に自社だけでも30タイトル以上のドリームキャスト用ソフトの開発に着手しており、こらからもドリームキャストを所有しているみなさんに十分に新しいゲームやネットワーク・エンターテイメントを楽しんでいただく準備を整えています。また、ソフトライセンシーのソフトも40タイトル以上が開発中です。』

ただ、逆に考えると、あと70本あたりでドリームキャストソフトが終わってしまうということになり、これはこれでさびしいものがある。また、他社に関しては、制作打ち切りの可能性もあるので、必ずしも40タイトル出るともいえない。



『現在のドリームキャストのハードはそのままの形では継続できないものの、ドリームキャスト技術のSTBやPCへの提供によって、姿を変えてドリームキャストのフォーマットが生き続ける施策を推進しています。先日発表させていただいた英国PACE社をはじめ、数社と具体的な検討交渉をおこなっておりますので、これは決定次第、順次ご報告いたします。』

数社の中にマイクロソフトが入っているのか興味深いところ。あと、独自でパソコン用のエミュレーターを開発してもらいたいがどうだろうか。


『ドリームキャストのアフターサービスについては、可能な限り継続していきます。製品は、製造中止後6年は修理対応しますし、パーツも同様に6年分は保管する予定です。サポートセンターの機能もSEGAが製品を提供する限り継続されますので、ご安心ください。』

セガサターンの時の話ですが、ショップが店頭で使用したゲーム機を修理に出すと、無料で修理してくれたりしていました。ドリームキャストでも同様に無料で修理していたのではないでしょうか。また、これもセガサターン時代のことですが、修理料金も安めだったのも好感が持てるところ。逆に、SCEIはショップが店頭で使用していたものもしっかり料金を取られ、また、金額も高めに設定されています。さらに、セガの場合は、小売店の仲介料金分も用意してあったので、すべてにとって良いメーカーといえるでしょう。ただ、修理はサービスというより、利益を得るための一部であると考えることがここ数年、特に重要になっており、そういった点から考えると、好ましくない行動でもある。家電出身のSCEIは“修理=利益を得る手段”という考え方をしっかり把握しているため、修理代金が高いとも考えられる。ちなみに、任天堂ゲーム機はなかなか壊れることが無いため、詳細はわかりません。



『マイクロソフト社XBoxならびに任天堂ゲームキューブ向けのソフト供給についても、現在、両社と協議中ですが、両ゲーム機の開発環境については、両社のご協力を得て既に整っております。』

この文とこの文の前を読むと、既にソフトを供給することは決定しており、あとは具体的なゲームタイトルを決める段階と取れる。開発環境を両社の協力で整えているのに、ソフトは出させませんということは、ありえませんので。注目は、プレイステーション2も含め、どの機種に最新作を提供するかにかかっているでしょう。分散させるのか、それとも一機種に集中させ、その後移植で他機種版も発売するのかに注目したい。



『今後SEGAでは、みなさんとSEGAをつなぐため、このSEGA公式サイトを中心にさまざまな活動をさせていただく予定です。SEGAに関する最新情報の発信、SEGAからみなさんへのメッセージ発信、みなさんの声の収集、SEGAファン同士のコミュニケーション・スペースの提供、SEGA関連商品のインターネット通販など、このサイトがSEGAとみなさんの「ゲートウェイ」としての役割を果たせるよう、今春に向けて順次改革を進めてまいりますので、ぜひご期待ください。』

セガのホームページは2~3年前はすべてのホームページの中でトップ10に入るくらい人気のページでした。特に掲示板の利用状況は、どこにも負けなかったのではと思われます。ここ最近はあまりパッとしませんが、以前のように人が集まるページにし、WEBからのPRを積極的に行っていただけたらと思います。
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