当初の発売日が2000年12月29日から、2001年1月26日へと変更されたが、また発売延期となっていた戦国シミュレーション「天下統一III」の発売日が2月22日に決まった。
このシリーズは、ゲームデザイナー黒田幸弘氏が手掛ける事でも有名だが、今作はPC-9801版「天下統一II~乱
世の覇者」(1991年)から10年ぶりになるシリーズ最新作。(Win用としては「天下統一 -乱世の覇者-」、「天下統一
-相克の果て-」「同シナリオ集」、Win/Mac対応として「復刻版 天下統一」が発売されている。また「天下統一
ミレニアムパック(相克の果て+シナリオ集のバリューパックと復刻版 天下統一を同梱)」等。)
この作品の注目すべき新要素として家臣の登用システム(一族郎党システム)がある。
従来の同シリーズでは、年代の推移に応じて自動的に家臣となる武将たちが登場するシステムだったが、「天下統一III」では一族郎党の長に立つ筆頭者が仕官を希望して現れる。筆頭者以外の他の武将は、筆頭者に対して家系図のようなつながりを持つ者としてゲームに登場してくる。そのため、一族郎党のなかに優れた武将がいる事も考慮して、筆頭者の能力が低い場合でも取り立てるかどうかを選択していかなければならない。この一族郎党システムを採用した事で、同シリーズでは表現できなかった関ヶ原合戦時の真田家の分家なども、真田家に複数の筆頭者を存在させることで史実を再現できるようになった。
また、合戦の規模によって変化する地形や移り変わる戦場の天候、兵農分離による動員率の上昇、それに伴う「ダブルインパルス攻撃システム」、制海権等、新要素も数多く盛り込まれ、城の総数600城、登場武将はシリーズ最高の2500名以上となり、今まで以上に大型で奥の深い戦国シミュレーションゲームとなっている。
(安本) |