【コラム】セガってダサいか!?
セガは業界の動きより2年早く行動を起こすといわれている。だが、今回のドリームキャストは、3年早く出してしまったようだ。また他機種では一つのネットに対応していない中、ドリームキャストは3年前からネットを利用したゲームを作成していた。ネットゲームはこれからが本番というところでのゲーム機生産終了は少々さびしいものがある。

「セガのゲームは世界いちぃぃぃ!」などといわれているが、これは大げさな表現ではないだろう。少なくとも任天堂とセガ、この両社で世界1・2を争うことは事実だろう。


実際にセガがここ2年の間で発売したソフトがどれくらいの評価を得ているか見てみよう。

ゲームいろいろ情報では、2年前からアンケート集計を元に、一定の法則でソフトの評価をポイント表示している。比較的集計対象が多いため、一部の人間の評価しか掲載されない雑誌よりかは正しい値が出ていると思われる。その1位がセガが発売している「CRAZY TAXI」である。大変面白かったと評価した人が対象の63%となっており、面白かった人の30%を合わせると93%の人がこのゲームに満足したことになる。評価ポイントは90.48POINTとなっており、90ポイントを超えた唯一のゲームとなっている。ちなみに、有名なタイトルである「ドラゴンクエスト7」や「ファイナルファンタジー9」は、それぞれ84.82POINT、85.89POINTである。

また、セガのソフトだけでなく、ドリームキャストで楽しめるソフトを見てみると、上位5位のうち、1位~4位までをドリームキャスト用ソフトが占めている。1位の「CRAZY TAXI」90.48POINT、2位「ソウルキャリバー」89.94POINT、3位「マーブルVS.カプコン2」89.92POINT、4位「バイオハザードCODE:Veronica」89.67POINT、5位「ゼルダの伝説 時のオカリナ」87.49POINTといった具合である。

これらのソフト評価から見ると、決してセガソフトが、そしてドリームキャストがつまらないものというわけではないことがわかるだろう。だが、現実は残酷とでもいうのだろうか、“面白い=売れる”とはならず、今回の生産終了にまで至った。


試合に負けたが勝負に勝ったとでもいえるだろうか。ゲームそのものでは十分にユーザーを満足させてくれた。しかし、市場という売ることで勝敗が決まる場では、事実上負けたも当然である。ただ、この負けが次に繋がらないものかというとそうでもない。いままでセガのゲームをプレイし、その魅力を知っているユーザーが、他機種で登場するセガのゲームを他のプレイヤーに薦めてくれるかもしれない。昨今のゲームは、名前のみが先行し、本当に人に薦められるゲームが少ないが、真に人に薦められるゲームとしてセガの他機種向けゲームが出てくれば、そのときこそ勝負に勝ち、試合にも勝つセガが誕生となるだろう。
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